今回ご紹介するのは横浜市中区小学校の敷地内に忘れ去られていた鉄製門扉の修繕工事です。
この門扉は校舎の建て替えにより現在は使用されておらず、
建物の陰に隠れているので、生徒さんも存在を知らずに卒業するのではないか?と言うくらいの場所にありました。
長い間放置されていた為錆がひどく、丁番の接合部は破損しています。
門の中央に輝いていたであろう校章も部品が足りない状態です。
今回は学校の式典に向けて、この門扉を綺麗に直したいとのご要望でした。
まずは弊社作業場まで門扉を持ち帰ります。
現場での塗装も可能ですが、今回の門扉は意匠が細かい為に
取外して作業場で細かい錆落としを行いました。
門扉についていた記念プレートを磨いてみると、なんと昭和46年の物。
この門扉、だいぶ先輩でした。
錆を落とし、孔を塞いで補強してから錆止め塗装です。
今回の塗装は吹き付け塗装を選択。
仕上げ塗装も吹き付けです。
しっかりと乾燥させてからいよいよ設置です!
「開閉出来ないようにして欲しい」との事でしたので、そのまま以前の丁番を使用しました。
また、隠れている場所でかなりの補強を施しています。
これでこの先45年後まで門扉を残せそうです。2060年頃にはこの門扉の周りはどうなっているんだろう?と感慨にふけってしまいました。
今回は鉄門扉でしたが、他にも記念物の修復や交換、移設もお気軽にお問い合わせください。