はじめに
今回は入札工事を行いましたので、紹介の記事になります。
当社のブログでは、依頼による公共工事やリフォーム・リノベーション工事を多く紹介してきましたが、入札工事も行っております。
今回の案件は横浜市建築保全公社による入札工事となっております。
ご参考になれば幸いです。
概要
横浜市鶴見区に所在する、北部第二水再生センターの屋外倉庫を改修工事を行いました。
水再生センターは、
主に鶴見区のJR東海道線の南東側(東京湾側)を処理区として水洗化の促進、浸水対策及び公共水域の水質保全等を目的に昭和59年(1984年)から稼動し、24時間休みなく稼動しています。
と公式ホームページに紹介されており、横浜市の水質保全において重要な施設であることがわかります。
ということで今回は、水再生センターの屋外に位置する倉庫を改修工事させていただきました。
倉庫の壁面はコンクリート亀裂の補修や錆止め、塗装などの工事を行わせていただきました。
コンクリートは、老朽化が発生します。亀裂が発生し亀裂から雨などが入ることによって、内部の鉄筋が酸化することにより体積が大きくなります。
これによってコンクリートの爆裂が発生するため、古くなったコンクリート建築は対処が必要となってきます。
またこれらの対処だけでなく、未然に対策を行う必要があります。
対策としては一般的に錆止め塗装になっております。
屋根は改修を行い新品同様になりました。
工事前と工事後の比較が以下の画像のようになっています。
屋根の大幅な改修に加えてコンクリート壁に塗装が行われたことによって、新品同様の仕上がりとなっています。
次は、工事の工程について写真付きで解説します。
工事工程
今回の工事の工程は以下のようになっています。
仮設資材搬入
↓
足場掛け
↓
鉄部ケレン作業
↓
鉄部錆止め塗装
↓
高圧洗浄作業
↓
鉄部仕上げ塗装
↓
爆裂部補修
↓
外壁コーキング(シーリング)
↓
外壁塗装
↓
屋根解体
↓
屋根工事
↓
足場解体
※塗装の重ね塗りなども行っておりますが、簡略化するために一部を省略している箇所がございます。
施工紹介
ここからが、施工紹介になります。
比較画像では、倉庫2棟を紹介しましたが、施工紹介では、1枚目の倉庫をもとに紹介していきます。
まずは仮設資材搬入から行います。主に、足場やその周りを覆うネットなどです。
現場の安全性を確保するにあたって必須になってきます。
搬入した資材を使い”足場掛け”と呼ばれる、足場の組み立て作業を行っていきます。
今回の屋根や壁面を改修する工事では、足場を確保するというのが必須な工程となっています。
次に紹介する工程が、鉄部ケレン作業です。新たに錆止めや塗装の施工を行うにあたって、既にある錆や旧塗膜を排除する必要があります。
そこで、鉄部ケレン作業と呼ばれる、既にある錆や旧塗膜を削り落とす作業を行います。
先ほど、錆や旧塗膜を落とした箇所に”鉄部錆止め塗装”を行います。
錆や旧塗膜を落としたうえで施工を行ったため、より効果的な施工を行うことができました。
次に紹介する工程は、高圧洗浄作業です。
先ほど組んだ足場を使い、高圧洗浄を行います。
高圧洗浄を行うメリットとして、細かな汚れを簡単に落とせることが挙げられます。
次の工程は倉庫内部のものになります。鉄部仕掛け塗装を行いました。
新品同様な美しい仕上がりになっているように見えますがあくまで、ベース塗装です。これに加えて上から2回の仕上げ塗装を行います。
次に外壁爆裂補修です。
爆裂とは、建築業界では以下のようなことを指します。
建築物が古くなってくるとコンクリートの壁面にも亀裂が発生していきます。発生した亀裂には水や空気が侵入しやすくなり、その為、内部の鉄筋が次第に発錆します。発錆とは化学的に酸素と結合する現象ですので、鉄筋は酸素を取り込んだ分、質量が増加し体積を膨張させます。この鉄筋の体積増加によってコンクリートは内部から破裂します。この現象を爆裂と呼び、破裂した部分を鉄筋爆裂部と呼びます。
コンクリートは比較的頑丈である長所がある一方、亀裂から錆が生じ、破裂に至るというような経年劣化に対しては強くないという側面があります。
このような爆裂などの経年劣化は補修工事することが可能です。
今回の工事ではまず爆裂部(破裂した部分)を撤去し、コンクリート充てん補修用軽量エポキシ樹脂モルタル(通称”軽モル”、”Kモル”)によって充填を行うといった施工を行いました。
次に行ったのが、外壁のコーキング(シーリング)作業です。
ここでいうコーキングは以下のようなことを指します。
コーキング(英: caulking)は、建築物において、気密性や防水性向上を目的として、隙間を目地材などで充填すること。
今回の現場では、材料と材料の間の防水目的でのシーリングが行われていましたが、経年劣化が激しく、防水性能低下が懸念されたため、古いコーキングを撤去し、新にコーキングを充填させていただきました。
外壁塗装です。
外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3段階より塗り重ねる形で行いました。ほとんどの塗料はこの三段階による塗方が推奨されているため、三段階に分けて塗りを行います。この正しい塗り方を行うことによって塗料本来の耐久性が発揮されます。
外部鉄部錆止め
屋根の改修工事を行わせていただきました。
屋根は経年劣化による屋根としての機能の低下、それに加えて外観が悪化によるものです。
まずは屋根解体から行っていきます。
次は屋根工事です。
折板屋根の葺き替え工事です。折板屋根は金属製の屋根を用いるため、倉庫には適しているといわれています。
新たな屋根葺き工事を行いました。マット感のある美しい仕上がりとなりました。
内部、間仕切りの塗装です。倉庫として使われる建屋であるため、間仕切り(パーティション)があります。その間仕切りにも塗装を行っていきます。これまでと同様に三層に塗装が行われました。
足場を解体し、撤去作業を行ったら今回の工事の工程は終了となります。
完成後の写真は以下のようになっています。外壁、内部ともに塗装を行い、防水、錆などの対策も再度行われました。外観からもわかるように美しい仕上がりとなっており、申し分ないといっても過言ではありません。
終わりに
どうでしたでしょうか。
今回は、入札工事による北部第二水再生センターの屋外倉庫改修工事を紹介させて頂きました。
依頼による公共工事やリフォーム・リノベーション工事を多く紹介してきましたが、入札工事についても知って頂ければあれば幸いです。
また、今回紹介致しました、爆裂やコーキングなどのご相談はお気軽にお問い合わせください。お見積りは無料です。
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